2017年12月02日

虐待防止大会 B


発生後の対応、これから「初動からブレずにやりぬく」
〜当事者からのフィールドバックが示す、家族を支える子ども虐待対応の最前線〜
このシンポジウムは、児童相談所の実践例の報告のあと、
世界を飛び回っているオーストラリアのAndrew Turnellさんが、講評。
千葉県健康福祉部児童家庭課虐待防止対策室 尾関さんがはじめの挨拶
司会は、
 千葉県市川児童相談所 渡邉さん
 東京都児童相談センター 足利さん
報告は
千葉県東上総児童相談所 
さいたま市児童相談所 
神奈川県鎌倉三浦児童相談所 
宮城県中央児童相談所
名古屋市中央児童相談所
広島県東部児童相談所

子どものよりそった支援の実例ばかりだった。 
・親と急に離れることになるこどもの不安を解決するには
・親が子どもと離れることに拒む場合には
・スリーハウスを描く(心配の家・良い事の家・夢の家)
 これで、現状と課題と目標が明確になる
・サインズ オブ セーフティの手法で対応
  当事者の感想の動画 


ひらめきサインズ オブ セーフティ

虐待にあっていた子どもが家族との関係を断ち切りたくないと言っていた。
それを大事に支援をした事例で、子どもと母親からのメッセージが動画で会場に流れた。
本人の承諾を得ての動画。もちろん、顔は写ってませんが、ふりかえっての感想は音声で。
「ロードマップ(支援のタイムチャートのようなもの)があるから、ゴールがみえて、がんばれた」
「大会議(家族やおじいちゃん、おばあちゃんなど、支援してもらえそうな身近な人たち)は達成感があった」
「だんだん、変わっていくのが目に見えた」
「だんだん、かかわってくれる人がふえて、一緒にスタートは無理だけれど、ゴールが一緒だった。児童相談所は、ゴールのテープを張ってくれた」
「ゴールは何かを一番初めに示してくれたのが、児童相談所」
児童相談所の方は、最後にこうまとめた。
「こうあるべきと言われても、ロードマップのとき、押し付けたら、いやだったでしょう。
話しあい、目標は家に帰るということがぶれなかった」
 
Andrew Turnellさんが、講評で、こう話してました。
オーストラリアでAndrew Turnellさんがが実践者と1988年に開発した、児童虐待対応の一つの手法です。
関係構築をつくるツールです。
こうすべきという、従来の措置型の児童相談所ではなく、
子どもの気持ちを大切にし、親の失敗を引き出すのではなく、できているところを認め、
どうしたら、失敗にならないようにできるか、どんな支援があったら、できるか、
どんな状況になったら、児童相談所の支援がいらないと感じるか、
これを話しあいにより、積み上げていく。
こうあるべきと、自分が絶対正しいとおもったら、できない。
ミスを最小にするには「まちがってるかもしれないけれど」
子どもと一緒に話、不確実性の間にたって、みていく。

現場にいる人は、なかなか事例を共有しようとしない。
現場を知らない大学の先生の話をききたがる。
専門家は、実践者である。自分たちで、事例紹介をしあい、
自分たちのことを誇りに思うことだ。

子どもを殺してしまいそうだからと児童相談所に電話をかけてきた事例
この電話をかけたおかあさん、勇気がいった。
これはできたことと認めることが大切。
どうして、子どもを殺してしまいそうと、電話で話せたのだろうか。
それは、対応した職員が、話したくなる聴き方をしたからだ。
どうやったら、話してもらえたのか、そこを実践者どうしで、話し合うといい。
などなど、現場で働いていない私も、
このシンポジウムは居心地のいい内容だった。
ただ、ずっと座り続けていて、腰が痛くなった。
明日は、8:30から始まるのと9:00から始まるのと、どっちに参加しようかな。
なんせ、明日は、80近くのプログラムがあるから、その中から3つ選んでみようと思ってる。
おやすみなさい。

posted by のんのん at 21:30| 児童虐待

虐待防止大会 A


子どものライフチャンスを改善するための早期介入
講師 Carey Oppenheim
イギリスから初来日。

子どもの機会と人生のチャンスを保障するための早期介入 
深刻化になる前に予防である。
胎児期から青年期まで

以前、子どもへの暴力防止プログラムcapで、
予防のほうが、虐待を受けたことものケアをするより、
よっぽどコストがかからないから、
行政には、予防に努めるよう、働きかけようと学んでた。

講師は、子ども関係のトラブル 刑事事件や虐待、
とかを円グラフでみせた。
次に、諸々の対策費の円グラフと比較。
遅すぎる介入によるコスト。
早い段階に予防しようというサービスに変えていけば、
コストは削減できる。
機会喪失は、安全のセーフティネットからこぼれた状態。
里親や専門家の支援もあるがもっと、早く介入、予防すると、変わるかもしれない。

NO Wrong Ⅾoor 
すでに社会的養護の下にある……その一歩手前の13歳以上の若者を支援する新たな方法。
従来の地方自治体主導の施設のかわりに、施設ケアに里親ケアを融合したセンターを用いる方法がある。

スクリーンには、英語まじりだったが、日本語が書かれていて、わかりやすかった。
でも、このイベントのホームページに参加者だけがみられる講演資料がある。
それは、すべて英語になってて、今は、手持ちのみみずのような私のメモ書きをまとめるにとどまる。
会場のアンケートに書いておいた。
後日でいいから、日本語版のPDF資料をHPにupしてくださいって。

posted by のんのん at 21:30| 児童虐待

虐待防止大会 @


20171202_151546.jpg

日本子ども虐待防止学会第23回学術集会ちば大会
幕張メッセであった。春から予約していた。
着いたら、ちーばくんがいた。写真を看板と一緒にとってもらうことにした。
あれま。
看板が映ってない。ちーばくんが2匹。いえいえ、私とちーばくんです。
20171202_082342.jpg


2500人は来るというイベント。
20171202_203845.jpg

会場には、本もいろいろあった。
2冊、絵本をゲット。
すると、今日は直筆サイン入りだという。
20171202_203910.jpg


20171202_085521.jpg

明日もだ。忘れないうちに、今日の収穫をまとめておこう。

20171202_203937.jpg


位置情報子ども家庭福祉分野における地域包括的・継続的支援の可能性 
-共生社会の創出をめざして-

講師 柏女霊峰 淑徳大学総合福祉学部教授
虐待件数をカウントしはじめた時は、全国で1101件/年だった。ところが、今では12万件だ。
木更津市も今年度はふえ、昨年度をはるかに上回っているという。
この12万件という数値をどうみるか。
@ 社会の中に、発見と気づきがふえてきているから
A 以前は、隣近所でどうした?なんか、泣き声聴こえてたけれど、困ったことがあったのかなと声かけていた地域の支え合いが、最近は希薄になって、すぐに189に電話して通告となってふえているのではないか。
私は、前者かと思ったけれど、どうやら、後者のほうが原因かもと思った。

地域包括 高齢者の分野では、すでに具体的だ。
介護で困ったら、相談すると、
介護の専門家や行政がどんな支援が必要か、話しあい、支援が始まる。
福祉分野は、生活保護、高齢者、障がい者の3つの分野がある。
ところが、子ども家庭福祉は、どうだろう。5つ。
子育て支援、健康推進、障がい者福祉、教育 あれ、あとひとつ、記憶からとんでる。

子育てで困った時、相談したら、保健師や保育士、など、駆けつけてくるだろうか。
そんな体制はこれからだ。

9月議会で質問して感じていたことを講師が明確に説明したので、
もやもやがすとんと落ちた。

子ども家庭福祉は
@都道府県(児童相談所など)と市町村(保育園など)でするものと分断されている。
A国の所管が3つにまたがっている。
 厚生労働省、内閣府、文部科学省
B高齢者の場合、介護保険だが、障がい者福祉や子ども支援は、税から負担。

これが、問題だという。どう問題か。
子どもの在宅サービスは、国や市町村のお財布で。ぜんぜん県は困らない。
児童相談所の一時預かりは、県と国のお財布で。市町村の範疇ではない。
里親制度は、県のお財布で。
これは、福祉の縮小。相手のふところをあてにしている。

たとえば、Jちゃんが虐待で、市に通報があり、
いろいろ対応したけれど、
児童相談所の一時預かり、その後施設へ。
この時点で、市での対応が県に移る。
施設に入った時点で、市の要保護対策地域協議会の名簿から消えてしまうところもあるという。
年末年始に家にJちゃんが帰省する。
そのときは、また、虐待がおきないか、保育士や保健師が訪問しにいくなどの見守りは可能だが、名簿から消えていると、管轄が県や市にまたがると、なかなか、できない。

保育士も、障がい児担当と子育て支援の担当とあり、それぞれは研修するものの、共有することは少ない。
んー。確かに、そう思う。

というわけで、主要な論点は
@ 都道府県と市町村の二元体制をどう克服するか
A 市町村を中心として地域包括的・継続的支援体制をどのように確立するか 
B 援助理念や援助方法の分野間の共有化をどう図るか
C 私的養育から、公的養育まで幅広い「社会的養育」をどのような理念、システムで再構築するか

posted by のんのん at 21:29| 児童虐待