2019年08月24日

研修8/24 分科会 ひとり親支援と子ども食堂


実践報告者は、野中玲子さん 
・よろずやカフェそらいろのたね店主
・シングルマザー交流会松山代表
・まつやま子ども食堂清水店・そらいろのたね店代表
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自身のプロフィール紹介は、他にもあった。
離婚後、高等職業訓練給付金で、学ぶ。
保育士、社会福祉士、精神保健福祉士の資格
当時者団体として立ち上げたが、福祉の資格を取った。
この資格を得ても、ワーキングプア。
離婚後、非課税世帯を続けてきたが、3年前に子ども食堂をはじめた。
よろずやカフェ
仕事をしながら、拠点がほしかった。
マンションの管理人もしている。

制度のはざま  その1
大学生 高校 中学の子どもを連れて、DVで逃げてきた家族、
一番下の中学生だけが男の子だった。この場合、
男の子だけ、児童養護施設となる。同じDVシェルターにはいれない。
男性とは中学生からだという。
DVシェルターは、児童福祉法に定められた母子生活支援施設以外の女性向けの民間居住施設。
この場合、法によって整備されたDVシェルターではない
家族が暮らせるシェルター的な居住スペースが必要だ。
また、暮らしを始めるために、生活保護を申請するにも、
住所が必要だ。賃貸の場合、敷金・礼金・保証人が必要だ。
これらを、拠点となるお店、社会福祉士という資格とマンションの管理人、
これらを連携させ、活動しているという。

子どもの権利条約知ってますかー。
おかあさんが安定してもらえたら、そのむこうにいる子どもも安定するだろう。
こどもの権利条約が核。
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草案は、ポーランド。 戦死者が多く、子どもも多かったです。
日本の戦死者 300万人いました。
1989.196カ国 が批准
批准していない国って、何処だか知ってますか?
アメリカです。(会場は驚きの声)
でも、批准していないアメリカのほうが日本のこどもより、何倍も権利が守られていると、
アメリカから帰国した方が話していましたよ。

母子家庭では、二人にひとりが貧困世帯というデータもあります。
でも、なかなか貧困は見えません。

絶対的貧困…何らかの事情で住む家がない、食事を摂りたいが食料がない・買えない、子どもの体重が平均の数字を下回るといった状態

相対的貧困…国や社会、地域など一定の母数の大多数より貧しい状態のこと。例えば所得という視点でみると、給料が少ないと言っても「国民の所得の中央値の半分未満」にあたると相対的貧困にあたる。あくまでも指標の1つ、日本の場合では年収が約122万円以下の場合相対的貧困に該当すると言われている。

制度のはざま  その2
生活保護世帯から自立したいと青年から相談を受けた。
ラインのメールで支援していて、しばらくしてわかった。
実は、小学校の途中から学校にいってなかった。仕事も長続きしないはずだ。
読み書き計算が苦手で、だれにもSOSが出せなかった。
こどもの貧困がみえにくい 相対的貧困は、隠そうとすればできる。
スクールソーシャルワーカーの出番である。

制度のはざま  その3
児童扶養手当、これはひとり親世帯へ支給するものだ。
良い制度に思うが実際はどうか。
4か月に一度だったものが、今は2か月に一度となったが、行政の都合である。
当事者にとっては、毎月給付のほうが生活は安定する。
また、市役所の窓口で、毎年、現況報告をしなければならない。
これが、当事者には、とてもつらい尋問のようなもの。
不正受給を避けるためかもしれないが、事実婚状態の相手がいると思われて質問される。
不正受給をしているのではないかと疑いできかれる。
まるで、犯罪者のように受けとめる時間であり、苦痛だ。
妊娠していないか
金銭的援助を受けていないか
お付き合いしている人がいないか
預金高まできかれる
なぜ、引っ越したのか。家賃が高くなるのに、なぜか。男ができたのではないか。
子どもが中学生になったから、部屋かほしかっただけ。
家賃と駐車場代だったのが、駐車場込みの家賃に変わったから実質安くなっただけなのに。
などなど。まったく、人権侵害だ。
どんなふうに、聞かれたらよいかを当事者に逆に窓口の方からアンケートしたらどうかなんて、思った。


制度のはざま  その4
経済的に困難な家庭には、就学援助制度があります。
就学援助制度で、眼鏡を買えますか。自治体によって違います。
というので、木更津市はどうか調べてみた。
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んー。買えないかなー。
子どもからみれば、眼鏡が買ってほしいとは親に言えない。
だから、友達にも黒板が見えないということも言わないで、勉強がきらいな子を演じている。

制服のスカートも子どもの成長に追い付かず、スカート丈を短くしなくても、ふっくらすると短くなったように見える。買い換えるお金がないとは言えないから
ちょっとルール違反をする子どもを演じている。
貧困を隠し、演じている子どもをみつけ、福祉につなげるのがスクールソーシャルワーカーの仕事。
それが制度の不備なら、議員の仕事ですね。

制度のはざま  その5
明らかに、生活保護を受けたほうが良いと思われる世帯も、申請しない。
それは、政府とマスコミのせい。
生活保護バッシングの報道
不正受給はとても少ないパーセントなのに、
とても多いように報道され、
周囲からおまえもかという監視される状態となってしまうから。

制度のはざま  その6
生活保護世帯だと、なかなか高校進学、大学進学を考えること自体、あきらめている生徒もいる。
これは、あきらめだけではなく、身近に学ぶ人がいないから。
ローモデルはやはり、必要である。
子ども食堂のに来る学生は、ローモデルの役でもあると思った。

制度のはざま   その7
日本は、働いているひとり親の貧困率が上がる。
所得の再分配後、ひとり親家庭の貧困率が上がるのは日本だけ。

これは、なんとかしなくちゃ。自治体だけでできることがあるのだろうか。
もうすこし、話しをきく。


国民健康保険税の負担は、月々の収入からでは払えず、すこし滞納して
児童扶養手当で払っていることもある。
なるほど、2か月に一度の児童扶養手当は、そんな使い方になってしまっているのか。
国民健康保険税は、確かに高い。どの自治体もだ。国として根本的に考えるべきと思うが。


制度のはざま   その8
学校全体の母子家庭率 20%の学校は、
高校入学時に進学コースか、商業コースと決める。
ということは、中学生で未来の可能性を自分の世帯の経済状況によって狭められている。
また、
学力格差は、教育問題よりも社会問題として考えること
これがまずは決定的な重要性をもっている。というデータの分析を紹介。

まつやまこども食堂の紹介
・多様性をみとめる場所 18歳までを参加者
・親子交換 自分のこどもには怒ってしまうが、他人の子どもには寛大。
 まず、受け止めて理由を説明する
・プライバシー保護
 参加者とボランティアとの連絡交換は、禁止。
 写真撮影はなし。子ども食堂の代表者がfacebookに掲載したものを引用するのはOK
・裕福だからといって、しあわせとは限らない。
 「ひさしぶりに、誰かと一緒に食事をすることができ、楽しかった」とお礼の言葉をもらったことがある。

制度のはざま   その7
長期欠席児童・生徒について、
・長期欠席は、親が子どもに寄り添う時間がなく、子どもを起こせない場合もある。
 逆に、家が居心地がいい場合もある。
・長期欠席がだめとは、限らない。
・逆に、学校にいるほうが家にいるよりまし という場合もある。
 学校にきてたら、問題にはされないということは、おかしい。

分科会に参加して 
なんといっても、この言葉は私も同感である。
「福祉の世界は、予防的な関与がのちのち、一番楽で安価。
なのに、(学校でのスクールソーシャルワーカーは、)成果をもとめられる。」

「子ども食堂は、行政のありばいづくりにしないで」と投げかけられた。
行政でできることは、なにか。
・貧困にならない制度、所得の再分配をしてほしい。
・就学援助、メガネの問題とか、家庭の貧困を自治体単位でできること、
・明石市のように、児童扶養手当を、毎月支給にする
・周知の方法、情報も貧困
・給食費などの減免などの手紙、クラスのみんなの前で配られていないか。
 それがいやで辞退する場合もある。そんな心理的なケアも考えていかなくては。

posted by のんのん at 23:31| こども