2019年11月07日
佐世保の相浦駐屯地の「水陸機動団」を視察。どんな訓練、しているの?
陸上自衛隊のオスプレイは、水陸機動団と訓練をし、島しょ防衛、離島防衛をするということなので、今日は、佐賀から電車に乗って、佐世保の相浦駐屯地に視察に行った。
佐賀駅で、挨拶。防衛省の方たちは、昨日の佐賀県庁では、じっと傍聴してた(以前、普天間基地のある宜野湾市に視察したときは、防衛省の傍聴はなかった)。今日は、なんと、佐世保に着いたら、防衛省の方が、私たちを自衛隊の用意したバスに案内、一緒に乗って、相浦駐屯地に行った。
H27年に水陸機動団準備隊ができて、今年、水陸機動団が発足した。
バスからの風景は、木更津とは全然違う。なんか違う。あっ、滑走路がない。
相浦駐屯地は、東京ドーム20個分の広さ。訓練場がいろいろある。
もしも、木更津に暫定配備されたら、木更津でも、また、千葉県のどこかで、訓練するのだろうか。
そんな疑問もあり、実際、どんな訓練をしているのか、知る必要がある。
みなとも、共有したいので、ここに記す。
駐屯地では、一切、資料はもらえなかったが、スクリーンをみながらの説明と実際の訓練設備などをみせてもらった。
水陸機動団は、2400人いる。
・団本部および本部付隊
・水陸機動連隊…歩兵
・戦闘上陸大隊…水陸両用車で上陸する部隊
・偵察中隊…島嶼防衛の際、上陸し偵察
・特科大隊
・施設中隊 整備をする
・通信中隊 通信の基盤づくり
・後方支援大隊…補給、メンテナンス 衛生
・水陸機動教育隊 ボート 基本的な訓練をして、部隊で活動
すべてが相浦駐屯地にあるのではなく、
崎辺分屯地には、戦闘上陸大隊(主力)
大分県の玖珠駐屯地にも、戦闘上陸大隊
湯布院駐屯地に、特科大隊
水陸機動団の強化をするということは、
平素からの継続的な機動は、抑止力になる。
陸上自衛隊の水陸機動団だが、海上自衛隊の船に乗って。柔軟性に出動。
なにかあったら、すぐに対処できる体制を常にとっておくのだと説明がある。
では、相浦駐屯地では、どんな訓練をしているのか。
・戦闘訓練場
・山岳訓練場
・レンジャー訓練場
・緊急脱出訓練場
・至近距離射場
・上陸訓練場
では、緊急脱出訓練場は、説明を受けた建物の屋上にあった。屋上に行くと、佐賀テレビも。
深さ5m。
水陸両用車が、水中で浸水したら自力で脱出する訓練。
だれかを助け出すのではなく、自分が助かる訓練だ。
沈むと、油が漏れ出ることもあるから、めをつぶって、車内から脱出。
燃料的には、30km走行できるが、でこぼこ道やがけなどにより、燃費が違う。
だいたい、狭い車内で20人近くが乗るし、冷房も暖房もないため、1時間が限度。
そんな中、沈んだ場合の脱出訓練だ。過酷。過酷だけれど、実践はないほうがいい。
実際、そのようなことをしなくてはならないほどの有事はないほうがいい。
ここから模擬車両をおろして、訓練するという。
崎辺分屯地にも視察に行った。
できたての水陸機動団の訓練場だ。
3つの水陸両用車の説明。
むかって、左側から
人員輸送型、
指揮統制・通信型、アンテナがピンピン立ってます。
回収型 居場所をわからないようにする発煙筒も装備。撤収のとき、煙に巻くんですね。
ここは、動画をみたほうが、わかりやすいです。
でこぼこした陸も、海もなんなく走ります。
海に行く前に、漏れがないかを実際に、水に入り、調べます。
はじめは、キャタピラだけを動かして前進。
2回目は、ウォータージェットで前進。
海水を洗い流すのも見学。
陸の段差だらけを前進します。
砂利道も走ります。
あー。動画のデータが重すぎて、アップできず。
水陸機動団が、千葉県にきて、オスプレイと訓練するというのは、ちょっと距離的にも、水陸両用車のメンテナンスの設備もなく、難しいかなーと思った。
また、相浦には、オスプレイのメンテナンスも難しいから、常駐は無理。
あー。佐賀空港は、とんでもなく、長くかかるから、
木更津への暫定配備って、暫定とは名ばかり。実質配備になるではないか。
というわけで、実際に、みて、きいて、有意義だった。
最後に2日間の視察の集合写真を。
posted by のんのん at 22:54| オスプレイ