2019年11月14日

100年前の話なんだけれど


時計が午後1:55 田中は時計をみる。すると、
「2時まででしたね。これから、何があるんですか?」
「大人の学校です。近代史を学んでます」
といい、ロビーでの取材を終え、大人の学校の部屋へ。
みっちり、二時間。
はじめに、講師の栗原先生は、写真を持ち出した。
ちょっと調べたので紹介します。といって、
樺太から東京までマラソンをした話をしました。樺太―東京間(大正11年)
ゴールでの記念撮影の写真、
その翌日は、木更津まできて八剱神社で、木更津市民が歓迎している写真。
「新憲法施行」のたすきでマラソンを望陀から君津へ向かった話も。
(当時の教育委員会がたすきを用意し、学生が走ったんです)

さて、毎回、栗原先生は、すごくたくさん調べて資料を用意してくれる。

今日は「第12回 「大正新時代の政変と<天佑>」

大正時代の小学生の6〜7割が知っていた言葉がすごい。
「社会主義」「デモクラシー」「ストライキ」「サボタージュ」「労働問題」「普通選挙」「階級打破」「改造」「自由平等」「個人主義」「婦人問題」「社会奉仕」
(文部省普通学務局『児童生徒の思想行為並訓練に関する調査』1920(大正 9))


1910年 韓国併合 明治43年
1911年 日清戦争のあと、フランス、イギリス、ロシアなどに植民地化されていたが、辛亥革命がおき、清朝に対して、国会つくれ、憲法つくれという動き。
清王朝は、内閣政府をつくったが、つくったのは、満州族で、漢民族の不満がたまる。
清王朝の財政難。

日露戦争で日本は勝ったけれど、ヨーロッパなどから借金をして勝った。
戦争がおわれば、増税はおわるといっていた。しかし、増税はつづいた。
植民地となった辛亥革命の地へ、軍隊を出した。
ますます、財政難
学校の合併 教育にかかる費用を削る。
村の神社は、ひとつにした。

大正デモクラシー
自由民権運動を引き継いで、戦後の新憲法へ

平塚らいてうは、自立した女性を太陽と表現。
他の光 男性
自分の言葉で表現する女性としての自立の宣言をした。
元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。
今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のやうな青白い顔の月である。
「青鞜」を出版
青鞜とは、イギリスの「ブルーストッキング」運動から名付けたという。
日本で最初の女流文芸同人誌で,平塚らいてうと日本女子大同窓生らを発起人
日本のフェミニズムに大きく貢献。

当時の新聞の人生相談で、何が何でも夫に服従させられる環境に耐えられないという相談に対し、
今は我慢していれば、きっとそのうち…という回答だったことで、当時の社会状況が想像できます。

山縣有朋が総理大臣のときに、
陸軍大臣などになれるのは、現役の大将か中将
陸軍大臣がやめた。でも、現役が大臣にならない。軍がストライキ 内閣総辞職
とか、
当時は、議員内閣制ではなかったので、元老が次の大臣はだれだれと推薦する。
天皇に政治上の責任をおわせないため。
元老が次の大臣を推薦するにも、人材がなく、…とか

宮中の重要なポストにいたものが、政治の重要ポストにいくのは、やめようと慣行だったのに、
山縣はやっちゃった。
天皇を利用して、天皇から詔勅をださせる。
桂太郎は当時、内大臣と侍従長を兼任、組閣には宮中と政治の境界を乱すとの批判がありました。
数万の群衆が国会包囲→桂内閣総辞職(わずか53日間)=大正政変…民衆の運動が初めて内閣を倒す

今から100年以上前の話です。

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大人の学校を終え、駅前庁舎へ打ち合わせ。
職員と打ち合わせを終え、職員から聴かれた。
「夕方からの打ち合わせでしたが、どちらかへでかけてたんですか?」
「大人の学校へ」といい、資料をみせると
「? めちゃめちゃ勉強じゃないですか」
たくさん、教えてもらっても、ほんの、ほんの、少-しだけストックする能力がある田中なのでした。

100年たって、フェミニズムはどうだろうか。
終わりの挨拶に、この記事を紹介した。
https://frihet.exblog.jp/30551600/?fbclid=IwAR0wRqjC5KuI9I92rEr16ReCg5pUSttifTlVykEU5o89JPmrrExbYU9eBag
世界165カ国は出していた(注)。しかし、その中に日本はない。

何か? それは、第4回国連世界女性会議(1995年)で、採択された「北京宣言」ならびに「北京行動綱領」が、日本国内でどの程度守られてきたかをまとめた報告書である。
締切は、今年の5月1日だった。

内閣府の男女共同参画局(03-5253-2111)に何度か電話した。
返事は「担当者が席をはずしている」
「担当者はグループミーティングをしている」
「こちらから電話をさせる」だった。

posted by のんのん at 21:57| 活動