2020年09月15日

ほんとうに扶助費が増え続け、財政を圧迫しているのか 木更津市のお財布チェック


決算審査特別委員会を傍聴。
扶助費の占める割合が過去をさかのぼると、増えている。
もっと、縮減できないのか。

今日は、このことをちょっと考えてみようと思い、
さっそく、わかりやすいようにいくつか資料を
つくってみたので、ご覧ください。
確かに、平成元年度からみたら、今は、1/4の25%も扶助費が占めています。
でも、ここ3年間でみれば、さがっているんです。(決算カード:普通会計より抜粋)
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平成4年ごろにバブルがはじけて、
平成13年頃から木更津市は、財政がとっても大変な状況で
市民にも、「お金がない」ことが浸透し、ずっと我慢して
持ち直し始めたら、
平成21年リーマンショック、
平成23年東日本大震災、
平成31年は台風被害、
そんな社会状況も背景にあることも頭においてグラフを
みてください。

まず、扶助費とはなにか。
扶助費とは生活に困っている人や
子育てをしている世帯や、
障害者などの生活を社会全体で
支えるためのお金です。
つまり、社会保障の部分なんです。

自治体のお財布(一般会計)でみると、
扶助費があるのは、民生費、衛生費、教育費です。
その割合は、だんとつに、民生費が多いです。
令和元年度をみると、こんな感じ。
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では、その民生費にターゲットを絞ってみてみましょう。
民生費の中で、細かく「節」があります。
全部で28もあります。
その中で、比率が多いものを並べるとこんな感じ。

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過去3年間をみてみると、扶助費は、民生費の半分を占めています。
それに、増えているのは、負担金、補助金および交付金でした。

では、金額でみてみましょう。
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3年間で、増えているのは、扶助費だけではないんです。
繰出金、これって、別のお財布に拠出したということ。
(追記 特別会計を担う分の人件費なども一般会計からくりだします)
特別会計は、一般会計から赤字になる分だけ、
繰り入れるので、赤字を埋めるという構造。
特別会計は、うまくやりくりしないと、
一般会計のお財布は苦しくなるのです。
一般会計から繰り出して、
どのお財布(特別会計や基金)に繰り入れたかというと、
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(表 加筆したため、差し替えました)

さて、増えているのは、負担金、補助金および交付金でした。
ちなみに、令和元年度は、どんなものがあったかというと、
負担金というのは、
君津郡市広域市町村圏事務組合負担金
心身障害児通園施設管理運営負担金
天羽老人ホーム管理運営負担金、
後期高齢者医療療養給付負担金、など。
補助金っていうのは、よく聞きますね。

交付金というのは、
特定の目的をもって支給するお金のことを指しますが、
基本的には国から地方自治体へ支給するお金
国のかわりに、支給しているようなものです。
国からお金が県経由とか、直接、木更津市にきて、
それを対象者に支給するわけ。

さて、まとめます。
扶助費の占める割合が過去をさかのぼると、増えている。
もっと、縮減できないのか。

答えは、社会保障、
つまり、福祉の質を下げれば、縮減できます。
増えているのは、金額だけでなく、対象者も
そして、質もふえているからです。

保育園の3歳から5歳の無償化も、全国統一です。
国が決めたからです。その分、国からお金もきます。
生活保護も、全額ではありませんが、国からお金がきます。

扶助費というどうしても、必要な義務的経費を
規模を縮小するということは、結果的に
市民の暮らしの劣化につながります。

実は「市民目線でつくった木更津市の財政白書」を
2018年6月に、作成し、きさらづ市民ネットワークでまとめました。
その一ページに、まとめてあります。
こちらも、ご覧ください。
対象者がふえ、量は増える。質もよくすれば、増える。
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10.7 一部加筆修正しました。

posted by のんのん at 23:31| 財政