2023年03月12日

もう配り始めました。3月議会速報

お待たせしました。
今回は、3月議会で一般質問でどうしても、市民のみなさまに
早くお伝えしたいなと思い、まだ、議会中ですが、
議会速報をつくり、配り始めました。

2023.3月議会速報.jpg


白か 黒か それともグレーか

市民交流プラザ整備基本計画と基本設計の業務委託
問題の交付資料はこれです。
 ⑴庁舎整備基本構想(改訂版)
 ⑵庁舎整備基本計画(改訂版)
 ⑶市民交流スペースのあり方に関する提言
 
(1)(2)は、すでにHPでも公表していたもの
(3)は、未公表で後日提案資格者のみに交付

プロセスの透明性を問うもののかみ合わない市長答弁
田中 (3)の交付資料配布は、なぜ提案資格者のみとなっていたのか。
市長 実施要領で決めていたから。
田中 (3)の交付資料は「7日間で読み提案提出」というスケジュール。より良い提案をするには、時間的余裕がなかったのではないか。
市長 実施要領で決めていたから。
田中 実施要領どおりすすめたことは、重々承知。そこをあえて質問したのは、なぜ、実施要領にそう定めたのか。もう一度聞きます。
部長 (3)の資料は、本市が作ったものではないため、提案資格者に参考資料として交付した。
田中 参考資料として交付したと答弁されたが、実施要領には、参考資料ではなく、交付資料と明記されている。

「これは出来レース 最初から決まってたのでは」 疑問の声

業務委託先選び
市民交流プラザの整備計画などをつくる業者を「公募型プロポーザル」方式で公募し、「木更津にぎわい創出パートナーズ」に決まりました。

市民からの疑問の声
新しく民間業者が複合施設を建て、その建物を部分的に木更津市が借りて新しい駅前庁舎にします。その複合施設には、市民交流プラザもつくります。今回は、市民交流プラザの業務委託先の選び方に疑問の声が届き、いろいろ調べて議会で質問しました。

選定過程の透明性問う

公募が始まったら、関心のある団体は事前に質問を出すことができます。その回答は、すべて木更津市HPで公表しました。今回は、11の質問があり、ほとんどが事務手続きの質問でした。しかし、、一つだけ、提案内容に関するものがありました。木更津市はこう回答しています。
「計画施設を整備する建物(木更津駅周辺庁舎 庁舎棟)については、現在、庁舎整備事業者との詳細協議を行っている段階のため、提供できる図面はない。」

木更津市と整備事業者との詳細協議を行うことを支援する業務委託を請け負っていたのが(株)船場でした。令和3年度末までの契約でした。その後、随意契約で、令和4年度末まで庁舎整備支援業務を行っています。

選定過程の公平性問う
(3)の交付資料は、一般社団法人まちづくり木更津が、木更津市に提言したものですが、この作成を請け負ったのがCCC。そして、庁舎整備支援業務を請け負っていたのは(株)船場。つまり、CCCは自分が作った交付資料を参考に、(株)船場はレイアウトなど他の提案団体には、持ち合わせない情報があり、今回提案し、市民交流プラザの業務委託を受託しました。

まだまだある これでいいのか 木更津市の業務委託先の選び方
官公庁が複数の事業者同士を競わせ、その中から最適な事業者を選定する入札制度があります。大きく3つに分かれ、一般競争契約、指名競争契約、随意契約です。公募型プロポーザルは、随意契約の一つです。
プロポーザルのメリットとして、
 ・客観的な評価に基づき発注先を選定
 ・一定金額以上の利益を確保
 ・発注者と提案者の協力体制を確立
 ・契約内容を変更可能
木更津市では、公募型プロポーザル方式が近年増加傾向です。
その進め方は、「木更津市公募型プロポーザル実施要綱」で定め、所管課は、それぞれ業務委託したい案件用に「実施要領」を定めています。

かみ合わない市庁答弁は、実施要領をきめて、そのとおりにやっているから問題ないというわけです。
でも、その実施要領の決め方は、それで正しいのか、さらに突っ込んで質問しました。


適切に選定を行うためのマニュアルとして、平成30年5月に公表された国土交通省の「建築設計業務委託の進め方」があります。公平性、公正性などの視点から「選定審査会」のすすめかたについても質問しました。

それに照らし合わせて、実際、市民交流プラザの
プロポーザルのやり方はどうだったのか比較しました。
それは、議会速報の裏面にわかりやすく掲載しました。

2023.3月議会速報 裏面.jpg


審査員が公平性を保って審査できるようにどんなこうに
気を付けなければならないのか、この比較をみれば、
一目瞭然です。どれだけ白だといっても、
回りから黒やグレーに見えてしまうようなことは、
避けなければと考えます。

議会速報には、掲載しきれなかったのですが、
議会では、さらに質問しました。
受託候補者に至るまでの経緯です。
受託候補者決定に至るまでの経緯.jpg


1点目  公募期間を28日間とした業務委託は、
木更津市高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画策定業務委託です。
28日間と設定した根拠を問いました。

3点目 公募が7日間なのに8団体が参加したのは、
木更津飛行場周辺まちづくり構想策定支援業務委託です。
公募期間が極端に短かったのに、8団体が参加した理由を問いました。

4点目 必要と認め学識経験者も審査会のメンバーにしたのは、
木更津市産前産後・家事育児サポート事業業務委託です。学識経験者を必要とした理由を問いました。

このように質問することで、各所管課でつくる実施要領に定めていることが
いろいろで、すべて悪いわけでもなく、長所もあることを質疑で浮彫にさせました。

さらに、選定審査会で最高得点が複数業者だった場合は、
いろいろでした。
詳細に選定順を決めているのもあれば、
同点の場合はくじびきにと決めているものもありました。

さらに、だれも応募がなかった場合については、
きちんと実施要領に定めていないものもあり、
これは、庁内で今後周知徹底させるとのこと。
公募型プロポーザルのありかた、すすめかたについて
たっぷり質問し、談合とか出来レースと言われないよう
取り組んでほしいものです。
議会質問では、最後に事業者への守秘義務のあり方にも
指摘しました。
というのも、市民へのパブリックコメントや議会への説明も全くない段階で、
自社のHPに、委託した内容がバッチリ掲載されていましたが、
この場合、業務委託事業者への守秘義務は、成果品に対してだけ書かれており、途中経過は規制されていなかったのです。市民をないがしろ、議会軽視ともいわれそうなことでした。
たっぷり、50分を使って質疑しましたが、
議員としては、おかしいことをクローズアップ。
それを判断するのは、市民。そして司法。
だから、今後の改善をより良い方向に進むよう、
クローズアップさせた質問でもあったと田中は考えます。

このようなことを早く、市民に知らせたいと思い、
議会中ではありますが、議会速報を発行しました。
田中のりこは、これまでも、これからも、
議会の情報をタイムリーに発信します。


#市民交流プラザ #白か黒かグレーか
#かみ合わない答弁に田中ほえる
#木更津市議会田中のりこ




posted by のんのん at 22:00| 議会速報・通信