2024年07月01日

能登へむかう@ 内灘地区 七尾市

内灘地区では、電信柱がななめになったままだったり、
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電柱が沈んで、街灯に手が届いたり、

ポストがせりあがったり
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道路の両脇の家が反対の方向に傾いていたり、
道路脇に仮設トイレがあったり、
道路は波うってても右も左も建物には貼り紙。
赤い貼り紙は危険
黄色は要注意
庭先にでていた年配の男性に話をきく。
水道の配管は自分でつなげた。
玄関先は隆起していたが、家は黄色の貼り紙、
ここから500mほど先で住んでいるのは数軒。
みな赤い貼り紙で家に住めないからといっていた。

七尾市につくと、角三さんに案内してもらった、
みちの駅食祭市場の建物の周りは、ガタガタ。
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ここは、埋立地。液状化、写真を撮りまくった。
岸壁がこわれ、水浸しだったが、県が応急措置0した。

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というが、みちの駅の周りの道路は、海水がぷくぷくと
わきでているところがいくつかあった。
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七尾市の一本杉通りは、繁華街だったが、被災した家屋が多かった。
醤油屋さんの前で、角三さんに声をかける女性がいた。
教え子のおかあさんだった。
そう、角三さんは、小学校の先生だったとのこと。
教え子のおかあさんは、いまも民生委員で、
自転車で地域の見守り活動中とのこと。
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被災者支援のボランティア活動
社会福祉協議会ルキーナ
ねがみみらいクリニック
の活動は、またこんど。

今日はもうおやすみなさい。

7/16 誤字訂正。


posted by のんのん at 23:33| 日記

2024年07月02日

能登に行くA 七尾市→輪島市→珠洲市

道中は、過酷な道路事情だった。
橋は丈夫だが、その付け根は隆起や陥没で
舗装工事がされ、そのたびに車はボコンボコンとジャンプした。
パンクしやしないかヒヤヒヤ。のと里山街道は、左右の道のあちこちに崩落。
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まだ片側通行。対向車はこないとわかっていても、コーンでの道案内は
それは緊張の連続だった。

といっても、後部座席に乗っていた私は、
スマホの電源がなくなるほど写真や動画を撮った。
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輪島市役所
新しく立派な建物だった。さすが公共施設の耐震は厳しいので頑丈だ。
でも、玄関やその周りはこんな状況
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珠洲市で、原発反対を続けてきた(元珠洲市議・元石川県議)北野進さんと
珠洲市議の浦秀一さんと待ち合わせていたところに
前金沢市議の山本由起子さんにつれていってもらった。
到着。
この建物はなんの施設ですか。
珠洲市役所です。えー?
時間がないなか急いで、玄関前で藤田真澄議員とツーショット。
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建物の外には、外部電源か。
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コンテナトイレ
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珠洲市の被災状況は、浦議員に案内してもらった。
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見附島は昨年の地震、今年の地震、津波でかわりはてた。
また、歩いていけたのに、海に沈んでしまった。

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宝立と正院の集落が津波と地震、あちこちでマンホールが
にょきにょきでてて、車で通るのもたいへんだった。
また、家屋の一階がつぶれてしまっている家もあった。
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これ、マンホールが道路に飛び出ている。あちこちで。
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案内してくれた浦議員と藤田真澄議員、3日間の案内兼運転をしてくださった山本由起子さん
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そんな中、片づけをしている老夫婦に、北野さんが声かけた。
知り合いだという。なんと、私の知り合いで金沢に避難している
元珠洲市議の米田さんが被災地珠洲を日帰り送迎しているバスに乗ってきたという。
なんか世間は狭い。米田さんとは、ニセコ町の行政視察や
財政研修で一緒に学んだ。

次は北野進さんに案内してもらった。
地震の前は、ここは、海だったから、案内するのにも、もっと、山際を歩いていたと話す。
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ここに珠洲原発を建てようと調査する場所だった。
珠洲は、全国でも珍しく、関西電力、中部電力、北陸電力が
原発を立地しようとしていた。
寺家と高屋に案内してもらった。
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白い部分は海の中にあった。隆起した部分だ。
ここに原発がたっていたら、どんなことになっていたかと思うと

途中、
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道をつくるため切り開き、土砂崩れ防止の壁面。
山が崩れて、ワッフルみたいに残っていた。

2024.7.3 インターネット環境が整った自宅に帰り、写真を追加し、加筆修正。
posted by のんのん at 21:52| 日記

2024年07月03日

能登に行くB 和倉温泉を朝の散歩

最終日。朝食後に、一時間散歩にでた。
というのも、和倉温泉で唯一再開している宿に泊まった。
花ごよみは、3階建て。
窓を開けると、加賀屋がみえる。
他にもいくつも高層のホテルがあるが、夜はまっくらだった。
仲居さんにきくと、海沿いのホテルが…。というので
散歩にいった。
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足が見えないくらい、歩道が歪んでます。

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このホテルはぱっかり、斜め通路が…
1月1日、ここに宿泊していた人はさぞかし怖かっただろう。

宿に戻り、おかみさんに話しを聴いた。
宿には、素泊まりで郵便配達の方がずっと泊っているという。
輪島や珠洲の郵便配達をするには、一番近い宿がここ。
おかみさんは、再開してから、毎日、満室状態で、休みもとれない。
昨日、やっと加賀屋のほうまで散歩にいったら、道路側は大丈夫だったが、
海側が被災していたとのこと。
おかみさんは、
加賀屋も2026年には再開するというし、どのホテルも辞めるという話は聞かない。
と話す。みんなすごいなーと思った。
というわけで、
朝の散歩のあとは、金沢へと向かった。

今後のブログの予定
能登へ行くC 7/1視察 ねがみみらいクリニックの災害時の女性支援
能登へ行くD 7/2視察 じっくらあとの第三のこどもの居場所
能登へ行くE 7/3見学 金沢市にある県立図書館 だれもが行きたくなるような静かな素敵な居場所
能登へ行くF 7/1視察 まとめ 社会福祉協議会にて 被災者支援や福祉用具について

追記:誤字訂正 2024.7.5
posted by のんのん at 23:59| 震災・復興

2024年07月04日

能登へ行くC 7/1視察 ねがみみらいクリニックの災害時の女性支援

七尾市にあるクリニックの二階を案内してもらった。
クリニックの院長根上昌子さんは、
「ドリンクコーナーで好きに選んで飲めるんですよ。
やっと冷蔵庫も買ったの。だって、暑いときは、冷たいものを飲みたいかなと思って。
で、何を飲みます?」と聴かれた。
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院長の根上さんは、今回の震災前から災害時の女性支援をどうしたらできるかを考えておられた。
2021年、講演をしてもらい、災害時に栄養がなくなると、2.3日で口の中が変化し、特に、ビタミンBは、ストレスで消費され、切れる、イライラする。やる気がでないなどの症状が現れる。
 災害時、特に断水すると、簡易な食品で、炭水化物ばかりになってしまう。
女性支援のため、避難所にプロテインやビタミン剤を届けた。市の職員にもビタミン剤を届けた。
よって、災害時は、総合ビタミン剤を飲むこと、また、筋力低下を予防するため、プロテインも飲むとよい。でも、今回の震災では、まだまだそのことを知っている人が少ないので、多くの人に知ってほしいと話していた。
そんな話を聴いたあとなので、口をそろえて、
「ドリンク剤」をいただくことにした。

半年もすると、今まで見ないふりをしていた将来をみることで、不安になる。
長期化している避難生活で、ちょっとほっとする、癒し、メンタル面の支援が必要。「安心パック」を紹介してくれた。私たちが取材している間も、別室では、千葉県から駆け付けたボランティアが袋詰めしていた。
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 「安心パック」
中身を見せてもらった。
あっ、うれしいと思う化粧品や日焼け止め、ハンドクリーム、ヘアピン、防犯ブザーと笛のセット(黄色)
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「安心パック」は、手作りのきんちゃく袋。いろいろな柄がある。紙袋などではなく、これなら、何度も使え、重宝する。この中に、手作りチラシもいれる
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 女性がほっとするこの居場所には、アンケートもおいてある。アンケートの集計もボランティアが行う。今後、集計結果をまとめ、看護研究会で発表すべきと考えている。
 アンケートのなかで、悩み事を相談できる人がいる、いない、の問に、いないを選択するひとが半数もいるということは重要視している。

被災者(受援者)が支援者になる活動は今後必要
 ほっとしに、お茶をのみにくると、コミュニケーションが取れる。袋詰めのボランティアの人と話ができたり、一緒に袋詰めする場合もある。しえん
半年間をふりかえり お聞きしました。
・ニーズがもっとも多かったのは1/6からオープンして、2.3.月だった。
・二次避難のホテルに行かなかった人、子連れの親子がコミュニティセンターは避難所となっているので、遊ばせる場所として訪れた。
・家は水がでないけれど、ここならほっとする。
・七尾市内は、だんだん仮設住宅に移り住んでいる。
・仮設住宅のところには、コミュニティスペース(集会所)が必要。
・仮設住宅に往診がてら、このほっとできる場があることを知らせたいと思う。女性は外にでていくが、男性はこもりがち。
・仮設住宅での自治会ではなく、地域の自治会に加入することで、自然に地域のイベントなどに参加などの機会ができる。

1階のクリニックの待合室には、ウクライナのこどもたちが
応援の絵を送ってきた。小学校に持っていき、小学校ではウクライナに返事を書いたんですよと話していた。
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 女性の視点の防災は、やはり女性が進んでおこなうほうがよいと思った。命の安全だけでなく、頑張りすぎない、こまったときは、困ったといってよい、そうだんしやすい環境を整える、受援者が支援者になる活動をすることで、生きることに元気がでるなど、人間としての尊厳を大切にする、支援が重要と思った。

posted by のんのん at 21:37| 震災・復興

2024年07月05日

能登へ行くD 7/2視察 NPO法人じっくらあと 10代の居場所づくりのプロジェクト

「じっくらあと」とは、 「のんびりとゆっくりと」という石川県の方言
輪島市の3階建ての建物、1Fにごちゃまるクリニック、2F.3Fがじっくらあとである。
そもそも、労働金庫の建物だったが、現在は、輪島市の建物、譲渡(⁈)されたのかどうか、詳細はわからないと話すのは、じっくらあとの事務局長の小浦明生さん。三重県から移住している地域おこし隊の方。

じっくらあと ティーンズの居場所ができた経緯
 1Fの小児科医の小浦詩さんがこの法人の代表 
 輪島市では当時、学校の統廃合が進み、中学校が2校から1校に、高校が2校から1校になった。輪島市は、漁師町。不登校率の全国平均より高い。一度、つまずくと、リカバリーできず、つまずきのあるこどもは、学校での居場所がなくなり、こどもから「輪島をでたい」という声もあった。なぜ、中学生が自殺したのか、おとなは、わからなかった。
 薬局のカフェ、うみの公園、スーパーのドリンクコーナー、自分の家か友達の家、それが学校のほかのこどもたちのすごす場だった。家に帰っても、オンラインでつながっていないと不安になる。
 
そこで、輪島市福祉部に相談したら、2F.3Fの家賃、光熱費も無料で借りることができ、月に1度報告している。市から制約は特になかったが、建物の構造上、不特定多数を呼べない。また、営利目的には使用できない。それぐらいらしい。
2022年4月、日本財団より建物の改装費や3年分の維持費を支援してもらえることになった。
 2023年夏に着工し、2023年12月24日にオープン。
 2024年元旦に被災。1.2月は修繕。3月16日から再開した。こどもの居場所としては、石川県下では、一番広いスペースである。

どんな場所にしたいかは、ティーンズ会議で意見をきく
震災で、校庭は、仮設住宅が建てられ、家に帰っても、仮設住宅は狭く、勉強するスペースもない。自分の居場所の確保が難しい。こんなときだからこそ、こどもの居場所は、ティーンズがすごしやすいよう、意見を出し合う、そして、それが形になるということがとても重要となってくる。

能登半島地震から半年、ふりかえると
●小学4年から高校生が対象だが、小学5年生が多い。
●中学生は19時から21時の利用が多い。15.6人が毎日利用している中学生は男子が多い。高校魅力化プロジェクトメンバーがテスト勉強対策をすると、高校2年3年も参加者が多くなった。
●こどもは思っている以上に元気。こどものつぶやきを傾聴する。話をきいてくれる場があればよい。別にこどもはおとなに解決を求めているわけではなく、受け止めてほしいと思っている。
・仮設住宅に引っ越すと、遠くなるからもう通えない。
・家族と一緒に自衛隊のお風呂にいくからもう帰らなくちゃ。
・進路の選択の迷い。親のことを考えたら、進学してよいのか。
小浦事務局長は、昔のこどもは、「みちくさ」をし、いろいろ自然に触れ合えたり、体験ができた。自然にふれ会えない田舎ってなんなんだろう。「みちくさ」も大事にし、地域で若者を育てたいと話していた。

では、どんな居場所なのか、写真で紹介。あっ、木更津市の考えている市民交流プラザと似てるかなとおもうかもしれないけれど、根本的に違うと思う。
まず、ここは無料。
ティーンズが主役。どんな居場所にしたいか、定期的に「わじまティーン会議」を開いている。
木更津市の場合は、
指定管理を考えている。
市民というくくりであり、ティーンズ限定ではない。
施設利用は有料を考えていそう。
こんなの用意しました。さぁ、使ってくださいという感じ。
子どもの話を傾聴する場にはなりえそうもない。

事務局長の小浦さんとじっくらあとの玄関前で。
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コミュニティカフェスペース
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漫画図書室の書庫の写真、うまく撮れず、残念。

こちらは自習室 
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ビリヤードもあった。
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3Fに行きまーす。
プレイルーム
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運動室は、鏡があった。ダンスをするんだって。
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公民館にあるような会議室もありました。
そして、和室もありました。
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そして、これ。防音完備の音楽スタジオ

カラオケする中学生がいる。まだ、バンドをつくって利用という学生はいない模様。
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どう?
いいよねー。楽しそう。こんな居場所。

追記:誤字訂正 写真を追加 2024.7.5
一部修正 2024.7.6
posted by のんのん at 16:30| こども