2016年09月22日
B型肝炎 10月から定期接種
9月議会で、補正予算に、B型肝炎と日本脳炎の予防接種代もある。
B型肝炎のワクチン、これ、今、賛否両論ある。
さて、ワクチンというと、子宮頸がんワクチンがある。
正式にはHPV(ヒトパピロマウィルス)ワクチンと呼ばれるもので、
この定期接種は2013年6月、「積極的接種勧奨」が一時的に中止になっている。
これまで10代の女性を中心に340万人がワクチンの接種を受けているが、
ワクチンの接種を受けた少女たちの中から、副反応と思われる症状を訴える人が出始め、
多くが手足や身体に痛みを訴え、
失神、歩行障害、記憶障害などで学校に行けなくなったり、
車椅子での生活を強いられるようになった。進学を断念した人たちも多い。
さて、この予防接種について、今日は考える。
●任意接種から定期接種になる
「任意接種」希望者が各自で受ける…自己負担
「定期接種」法律に基づいて市区町村が主体となって実施する…公費負担
●定期接種って、強制的?
予防接種法 第23条
国は、国民が正しい理解の下に予防接種を受けるよう、予防接種に関する啓発及び知識の普及を図るものとする。
とある。予防接種をするときの問診票は、保護者がサインをする。
保護者のサインなしには、予防接種はできません。なにかあっても、責任は保護者。
お医者さんは、サインを替わりにしてくれないし、責任もない。
保護者が責任を負うのだから、強制ではなく、任意と言えるのではないか。
市町村は、上記法律により、正しい情報を届ける。リスクも効用も。
●定期接種で、万が一副反応(副作用と言わず、副反応という)がでた場合
定期予防接種を受けた方に健康被害が発生した場合に、医療費・障害年金等の補償を行う。
その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、
市町村により給付が行われる。
しかし、現在、子宮頸がんワクチンは、国がその因果関係を認めず、裁判となっている。
●気になるB型肝炎に関する副反応について…木更津市に質問したところ
発熱、発疹、局所の痛み、かゆみ等がみられる。いずれも数日で回復する。
その他の副反応の疑いも科学的な根拠は否定されている。と回答。
●さて、「副反応の疑いも科学的な根拠は否定」とは、何をさすのか。
http://satouclk.jp/2016/06/b.htmlに宮城県の佐藤内科循環器科医院のHPに書いてあった。特にグラフは注目。以下文面のみ抜粋
<フランスでのB型肝炎ワクチン接種中止の経緯>
・1994〜95年、フランス厚生省はWHOの勧奨に基づき、幼児とキャッチアップとして十代の生徒に一律な接種キャンペーンを始めた。
・1996年(まで)に、フランスの市販後医薬品安全監視に200例の中枢神経脱髄性疾患(MS)が報告された。
・1998年、フランス厚生省はこのキャンペーンを中止した。
・一方、WHO、フランス医学アカデミー、フランス公衆衛生最高会議はワクチン接種を再開するよう働きかけた。
・2002年11月 WHOの (GACVS)が声明発表。
「B型肝炎ワクチン接種と多発性硬化症との関連はない」
・2004年Hernanらの論文:(遺伝子組み変えB型肝炎ワクチンと多発性硬化症のリスク)
「B型肝炎ワクチンの接種によりMSになるリスクは3.1倍に高まる。他のワクチンではこのような現象は見られなかった。」
・2014年11月、Dominique Le Houezecの論文、
ワクチン出荷本数の推移に1年遅れて、MSの発症報告が推移する。極めて強い相関がみられる。
以上の論文により、WHO、GACVSの意見が否定されたはずだが、
現在でもWHO、米国CDCのホームページには「B型肝炎ワクチンとMSは関係ない」とある。
●フランスでは、ワクチン接種後、多発性硬化症が増加したため、ワクチンとの因果関係が問題視され、
イギリスでは接種中断となった。
●日本では、どんな経緯で決まったのか。
h23.3.11の厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会
ワクチン評価に関する小委員会の報告書P.12には、
■総合的な評価
B型肝炎ワクチンについては、疾病の影響、ワクチンの効果等を踏まえ、接種
を促進していくことが望ましいワクチンと考えられるが、今後の検討を行うにあ
たっては、我が国の肝炎対策全体の中での位置づけを明確にしつつ、乳幼児ある
いは思春期を対象とするのか、またはその両方を対象とするのかといった接種対
象年齢等も含め、効果的かつ効率的な実施方法等について更に検討を行うことが
求められる。
んー。とても、ガンガン接種しようという雰囲気ではない文面。
●副反応以外に注意する点は?…木更津市に質問してみたら
H28年6月22日に厚生労働省が予防接種をするのに、注意を要する者の規定に新たに追加したものがある。
今回、接種するB型肝炎ワクチンには、2種類あり、そのうちの1つのワクチンは、容器の栓に天然ゴム(ラテックス)を使用しているので、天然ゴムアレルギーの人が接種すると、まれにアレルギー反応がある場合がある。
へえー。そうなんだ。
●B型肝炎ワクチンには、2種類って? 調べたみた。先ほど紹介したHPより
フランスで訴訟となったB型肝炎ワクチンを作っていたのはグラクソ・スミス・クライン社。
子宮頸がんワクチン:サーバリックスを作っている会社である。
●VAERS:ワクチン有害事象報告システムでは、先ほど紹介したHPより抜粋すると
B型肝炎ワクチンでは1076例の死亡が報告されている。
これは子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の260に比べて遥に多い。
年齢分布をみると3歳以下(77%)に集中している。
●有害事象≠副反応 イコールではない。調べてみたら、こんな記述があった。
日本小児感染症学会若手会員研修会第 4 回安曇野セミナーの報告より抽出
時間的に接種の後に生じたすべての負の反応や事象は「有害事象」
そのうち,接種を原因とする反応や事象が「副反応」
例 接種部位に生じた発赤や腫脹は多くの場合「副反応」だが、
たまたま溶連菌感染症の潜伏期間に接種したとすれば,その後に生じた咽頭痛や
発熱は,接種とは無関係の単なる「紛れ込み」の可能性が高い.
これって、どうなんだろう。多発性硬化症は、神経の難病であり、ワクチン出荷の一年後にこの病気の発症率が同様にふえているというのは、因果関係がはっきりしているように思えるが、接種部位に起こる直接的なものと違い、有害事象にはあたっても、副反応には値しないと政府は考えるのだろうか。
そうすると、定期接種をして、多発性硬化症になったとしても、
国は認めず、補償対象とはならないのだろうか。うわうわ
いろんなことを考えてしまった。
でも、国が払ってくれて、自己負担0で予防接種できるからではなく、
保護者が考える選択の余地は残してほしい。
市町村を摂取を呼びかけることが法律で定められているからしかたないけれど、
義務だから、と押し付けても、万が一重篤になっても、責任はとらないのだから、
保護者の義務と言わないでほしい。
予防接種を受けないのは、ネグレクトだと安易な判断をしないでほしい。
ワクチン接種、厚生労働省の報告書をみたら、
あー、いろいろ考えた。
補正予算、どうしようかなー。って、ネットワークの事務所で相談した。
なにがって?賛成か反対かを決めなくちゃならない。
相談してすっきり。さて、その討論の文章も書かなくちゃ。
ということで、本日のブログ、私の頭の中を整理させてもらいました。
posted by のんのん at 17:21| ワクチン