2018年02月10日

差別と偏見


ジャーナリストの安田浩一さんの講演は、息をつくまもなく、早口だけれど、どんどん心を揺さぶる内容だった。

位置情報被害者がバッシングを受ける
沖縄の保育園や小学校にヘリコプターの部品が落ちた。
子どもたちの危険と隣り合わせの被害者。
そこへ、電話やメールがどんどん届いた。
その内容は、ここに書くのもおぞましい。

位置情報普天間基地の周りに家が密集している理由を知っていますか。
1万人ほど住んでいたものの、住民は強制収容所へぶち込まれてしまった。
その間に、米軍は空き家を壊し、滑走路をつくり普天間基地ができた。
戦争が終わり、戻ってきたら、家がない。鉄条網が張られ、中に入ることはできない。
しかたなく、基地の周りに家を建てた。
年に2回、基地内にあるお墓にお参りに行ける。でも、宜野湾市役所に予備書類をもらい、
米軍に事前に申請をしなければならない。
好きなときに、すきなだけ、だれでもがお墓参りに行くことはできない。
土地、家、ふるさとを取られてしまった人たちなのである。

位置情報ヘイトスピーチとは、
自分がどんなに努力しても、変えることができない属性
性別、出身地、国籍、民族、障害、LGBTなどマイノリティなどの属性を理由にして、差別であおること。
ヘイトスピーチは、言葉の暴力ではなく、暴力。
当事者にとっては、その場だけでなく、ずっと心に突き刺さってしまうものである。

位置情報外国人の就労からみえる差別
外国人が日本にきて就労する研修生。
その待遇は、なかなか知られていない。
取材からわかったことを安田さんはどんどん語る。
中国など、片田舎から公的な送り出し団体に手続き料などを払うのに、借金をして稼ぎに日本にくる。
日本は、研修生としてだ。労働者として入国はできない。
日本での受け入れ団体が研修先を決める。
研修で、本国に戻って、技術を伝えるという本来の目的からかけ離れた状態で
研修先を自分で決めることができない。
時給200円(2006年のころの事件の話 現在の時給は200円ではないと思うが高いとも思えない)などと書かれた契約書がスクリーンに映し出される。
ストライキはだめ。携帯電話やパソコンも持つななどと書かれていた契約書だった。
食事代15000/月
同居、結婚、妊娠を引き起こす行為はしてはいけない。
3年間だけの研修生。一生に一度だけのチャンス。
借金してきた分以上に稼がないと帰れないから、劣悪な環境でも働いている。
もしも、日本人だったらどうでしょう。最低労働賃金はもちろん、劣悪な処遇。
改善するよう、労働組合に言ったり、経営者と交渉したりできる。
できることを知っています。でも、外国人は知らない。
知っていても、解雇になり、国に強制的に送られたら、借金だけが残る。
パスポートと預金通帳は、経営者に預けていた。3年たっても、全然貯金がないことに愕然とする。
それにより、殺人に至ってしまった事件を2つ紹介してくれました。
その1つは、
職場を替えてほしいという要望が通らず、悲しい結果に。

むかっ(怒り)大阪府警による沖縄県民への土人発言のその後
大阪府の松井知事は、翌日差別的発言ではないと認めてしまった。
政府も菅官房長官は、「差別的発言ではない」
そして、その後10/22、大阪モノレール門真市駅男子トイレの落書き
Osaka Pref 公認 New Word「土人」、そのあとに差別的な言葉がいくつも書かれていた。
すぐに駅の係員が対応し、門真市に連絡した。

位置情報生活保護のバッシングも

ひらめき私たちにできること
釈迦の「毒矢のたとえ」
毒矢にやられて倒れた人がいる。
村人が寄ってきて、矢を射た人はどんな身分か、何という名前か、どういう苗字か、背が高いか低いか中くらいか、肌は何色か、どこに住んでいるのかなんて、聞いたり、どんな弓か、弦は何でできているのかなんて、調べてたらどうだろう。
まずは、毒矢を抜き、死なないようにすることだ。

ひらめき加害者だけみるな
ヘイトスピーチ、どうしても、加害者をみてしまう。
でも、被害者、当事者の気持ちも考えてみよう。
ヘイトスピーチのデモをみても、怒りがあったとしても、
当事者、たとえば、在日●●人というだけで、自分ではどうしようもない属性であるため、生涯、こころに突き刺さってしまう。

ヘイトスピーチや差別も同じ。
どんなことを言った。だれが言った。などと外野でみてないで、身の回りの暮らしの中で
ヘイトスピーチや差別をなくした暮らしをすることである。
そして、ヘイトスピーチ、その考えに賛同する人、差別をする人は、
人数的に多いということ。それも、学歴、職種、年齢、さまざまであるということ。

ちょっと、重たいテーマだったが、話を聞けて、よかった。


posted by のんのん at 21:32| 暴力