2023年03月22日

議会最終日の反対討論 議場に入っても加筆修正して挑んだ

議会最終日の反対討論 議場に入っても加筆修正して挑んだ。
昨夜原稿を仕上げて、今朝、家をでる前に加筆して、
会派室にきて、2点ほど職員に法律のことを電話で確認して、
それが、議会が始まる10分前。
議場に入っても加筆修正して挑んだ。よって、一部手書き。
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議案第19号 木更津市庁舎整備基金条例について、反対討論をいたします。

 これまでの市庁舎建設基金条例を廃止して、整備基金条例と名前を変えます。
庁舎の建設には多額の費用が必要なことから、行政施策に大きな影響を及ぼさないよう、平成24年3月に、木更津市庁舎建設基金条例を設置し、庁舎建設に要する経費の財源に充てるため、積み立てをはじめました。

 そもそも、庁舎建設基金の設置は、世代間にわたり負担をお願いするもので、新庁舎の建設時には、市債発行額を抑え、後年度負担の縮減につながるとともに、持続可能なまちづくりを推進するため、今後もできるだけ積み立てをしていきたいと考えてのことでした。つまり、先人の行政運営で、庁舎建設の資金を全く積み立ててこなかったため、急きょ基金を設け、積み立てをはじめたのでした。

 今回、15年間の契約で、民間が建てる複合施設に、間借りして新庁舎をという計画です。ウクライナ戦争やコロナウイルス感染症などの社会状況により、資材高騰などで、完成時期が延期に、現在の間借り状態の期間も延長する契約をしなければならなくなり、木更津市の心臓部である庁舎は、社会情勢など相手次第で左右される不安定要素を抱えることになりました。

 市庁舎建設ではなく、賃貸借で進めることは、現時点でそうであったとしても、未来永劫それでいいのか、私はそうは思いません。建設より賃貸借が割安だから、財政負担軽減できるという考えは、今でも正しいのか今後も正しいのか、(いずれ)検証すべきです。その際、お金がないから建設できないという選択肢は、私たちの苦い経験から避けたいと考えます。

 何度も言いますが、市庁舎を建設しようと思ったとき、自己資金が全くなく、あわてて作った建設基金です。だからこそ、市庁舎建設基金は、未来の選択肢として取り崩すことなく少しでも積み立てておくべきで、現時点では、「公共施設整備基金」を活用するという方法は考えかったのでしょうか。

公共施設整備基金には (定義)を定めています。
第2条 
この条例において、「公共施設」とは、市が整備する公共の用又は公用に供する施設であって、次に掲げるものをいう。
(1) 建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第1号に規定する建築物
(2) 都市計画法(昭和43年法律第100号)第4条第14項に規定する公共施設
民間の建物でありながら、木更津市が市庁舎として整備します。
建築基準法では、建築物なので、対象です。
都市計画法では、道路や公園などを定めていますので、対象ではありません。

 なぜ、「公共施設整備基金」を活用しなかったのか。この基金の積み立てを増やしてでも、すべきだったのではないかと考えます。
 しかし、公共施設再配置計画第2期実行プランができた1か月後に木更津飛行場まちづくり基本構想ができても、公共施設再配置計画は修整しませんでしたので、積み立ての計画も修正していないのではと考えます。

 さて、市庁舎建設基金条例では、処分についても定めていました。
第6条 基金は、庁舎の建設に必要な経費の財源に充てる場合に限り、基金の全部又は一部を処分することができる。

 こう定めていたものを、条例の名前を変えて、建設ではなく、整備につかいますと。これが今回の議案の提案です。これでは、どんな基金条例でも、名前をかえれば、別な用途に都合よく使えてしまう。これでいいのか、一石を投じたく、反対討論とします。
posted by のんのん at 13:43| 日記