2023年06月02日

産経新聞まで批判的な記事 

このタイミングでマイナンバー法など法案成立 「拙速」の声、不安助長する恐れ
https://www.sankei.com/article/20230602-LPAKNTX2KBMARJTYOM5LEQW65A/
このタイトルの記事、産経新聞だ。
産経新聞がこんな記事をと思ってしまった。
いつも、政府のすることに対して、肯定的なイメージを持っていた。
でも、今回は違う。記録に残しておきたいので、
ここに掲載。

マイナンバーカードのトラブルが多発する中で、健康保険証を廃止してマイナカードに統一するマイナンバー法など改正関連法の成立を政府が急いだことに対し、行政システムに詳しい有識者からも拙速との声が上がる。政府は法改正後にマイナンバーの利用範囲を拡大させて利便性向上を急ぐ方針だが、健康保険証が別人と結び付けられるという命に関わりかねないミスが多発する中では、マイナンバーに対する不安はぬぐえない。

保険証廃止によるマイナカードの一本化は、これまで任意取得が前提だったカード取得の義務化を意味する。行政システム株式会社顧問(蓼科情報主任研究員)を務める榎並(えなみ)利博氏は「保険証の廃止は突然出てきた方針で拙速だ」と話す。政府は、マイナカードが取得できない人も保険診療を受けられるように、有効期間1年の資格確認書を発行するがあくまで救済策との位置付けだ。

また、政府は税と社会保障、災害の3分野に厳しく限定してきた利用範囲に「その他」を加えるという方針転換でマイナンバーの用途も大きく広げる考えだ。

一方、トラブル多発の背景に行政システムの開発体制そのものにあるとの見方もある。榎並氏は日本のシステム開発について、受注企業が直接担当せずに下請けに任せるという構造的な問題を指摘。その上で「システムの技術面の改善だけではなく、人手でミスを把握できる新たな運用体制を構築する必要がある」と述べ、このタイミングでのマイナンバーの利用拡大に疑問を投げかける。(大坪玲央)
posted by のんのん at 23:35| マイナンバー法