基本方針は、地域の実情に合わせて作成することになっていて、
木更津市も、現在、作成中である。
今後、各学校でもいじめ防止基本方針を作成していく段階である。
一方、子どもの権利条約研究所が
『「いじめ問題の解決に向けて」10の提言』をまとめている。
この提言といじめ防止対策推進法を照らし合わせると、課題がみえてきた。
そこで、
木更津市では、心の教育の推進で、人権意識の高揚をはかり、
いじめ対策に取り組んできた実績がある。
法の課題に対する対策として、それらの実績も盛り込まれた
基本方針ができたらと考え、3月議会で、質問した。
質問と回答の要旨を紹介。

保護的側面を強調。
いじめを解決する主体としての子どもの視点は、どう考えるか。

子どもの視点に立ち保護者と連携を取りながら、
校内支援体制の中で早期に対応することが重要
年間3回の子どもたちのいじめ実態調査、
各学校で教育相談週間、
「スクールカウンセラー」「心の教室相談員」)等に、
日頃から児童生徒が困ったことを相談できる体制づくりを図っている。

学校へいじめの通報やそのほか適切な措置をとるとしている。
大人の安易な通報は、信頼関係を失うことが懸念される。
「相談したら学校に通報される」と口コミで広がると、
子どもはいっそう相談しないが、どう考えるか。

という潜在的な不安を持つことから、相談後にもその相談した子どもの
精神面の不安に寄り添うことを第一に考えている。
事例により対応も異なるが、子どもの気持ちにより添って
支援を第一に考え、
子どもにとって安心できる環境作りに努めていきたい

厳罰化を徹底としている。
厳罰化の徹底よりこども支援と考えるがどうか。

児童生徒が持つ背景(家庭環境・発達障害・コミュニケーション能力等)に
目を向け、個々の児童生徒の実態を正しく捉え、ニーズにあった支援を、
保護者、関係機関、学校が、共通理解をして支援していくことが重要

ここでどちらの子どもも支援であることを確認できた。
こどもから相談を受けるとき、
「だれにも言わない?」
「うん。いわないから話して」というのは、相談を受けた教師や大人が、
その後、一人で対応することになる。
「その約束はできないな。あなたのことを真剣に考えて
力になってくれる人に話す場合もあるから」とか
「このことを私の他にも相談したい人がいたら
教えてくれるかな。その人にも力になってもらおう」と、
子どもの気持ちに寄り添って支援を第一に考える人的環境づくりの充実が望まれる。
さらに質問する。

木更津市のいじめ防止基本方針にも盛り込まれるか

本人の安全安心を第一に考え対応を図ることを、基本方針にも盛り込んだ。

仕事や日々の生活で疲れ、子育てに対するストレスを抱えた場合、相談体制は?

子どもに関する心配ごとや発達についての相談を実施。
校内では、スクールカウンセラーや心の教室相談員が、
状況や保護者の希望に応じ、保護者を対象に学校での
相談や家庭訪問等、保護者支援にも対応している。


及びそれに関わる問題の解消を目指し、家庭・地域社会・学校及び行政が一体となり
その対策を協議推進するため、「木更津市心の教育推進協議会」がある。
よって、新たに作る予定はない。

二次被害に陥らないよう、
精神的苦痛を最小限に支援体制の配慮をお願いし、質問を終えた。