2013年10月10日

千葉消防共同指令センター視察

ガラス越しの撮影なので、クリアではありませんが、雰囲気だけでもつかめるかな。
IMG_7557.JPG

一期生で構成する里見会で、今日は日帰りの研修
この4月から始まったちば消防共同指令センターに行ってきました。

木更津市で119番をしたら、この指令センターで電話応対をしてくれます。
正面の画面には、救急車や消防車が今どこにいるか地図に今日一日の状況がリアルタイムに
上書きされていきます。
画面の一番端の黒い掲示板には、電話がかかってきたら、表示されます。
携帯からか固定電話からか、携帯の場合、どこのエリアからかがわかります。
なんと、スマホの場合は、GPSをOFFにしていると、場所の特定がしくにいそうです。
その点、パタンと折りたためる従来の携帯のGPSは、数メートルの違いというくらい、
場所が特定できるそうです。
スマホのGPSをOFFにしている人はとても多いそうです。
前列と後列では、応対の際の役目が違います。
また、各机のところに、ランプがあります。
このランプの色で
救急車が現場に行くことになったのか、
消防車が現場に行くことになったのか、
ドクターヘリの出動となるのかなど、わかるようになっています。
また、一人で対応ではなく、後の席でも、同様に応対をモニターしていて、
より的確な対応ができるようにするそうです。
ここで受けた情報は、木更津にもすぐに届き、出動します。
また、消防署員同様、消防団にもそのメールは流され、対応するとのことでした。
消防車や救急車に、GPSがついているので、出動すると
今、何台残っているかが一元管理されています。
だから、次の電話の対応の時に、0台だったら近隣の市から出動します。

千葉県は、2つのエリアに分けています。
http://chb1018.hs.plala.or.jp/saigai.html
ここに、地図があります。黄色い部分が視察した指令センターのエリアです。
灰色の部分は、もうひとつのエリアですが、
まだ稼働してないで、それぞれで運用しているそうです。
また、全国でも、まだそんなにこのような指令センターは
稼働していないとのことです。国がこのシステムを進めるのに、
ちばはモデル地区となったので、今年稼働となったそうです。

ところで、この2つの分け方、実は、
人口がちょうど、半分になるそうです。びっくりですね。
面積はこんなに違うのに。



posted by のんのん at 21:04| 消防・防災

2013年10月16日

台風 

留守中に
10/16 正午現在台風26号の被害状況のFAXが議長より届いていた。
道路損壊   5件 
河川被害   2件
がけくずれ 54件
鉄道被害   2件
電気被害   9件
道路浸水  63件
その他    80件

家屋 全壊    1件
   半壊    1件
   一部損壊 16件
   床上浸水  9件 
   床下浸水 23件
********************
明け方、木更津安心安全メールで、避難勧告発令を知った。
小櫃川や矢那川の水位が上昇…
びっくり。
風雨も強く台風が近づいているときだった。
こんなとき、外にでられるわけがないと思った。
私の住んでいるところは高台だが、風が怖い。
裏は公園で北風がもろに家にくる。

夜が明けた。
電話した。風雨が一番ピークの時。キャンセルだろうなー。
お医者さんも来れないのではと思ったからだ。
今日の人間ドックはありますかときくと、ハイあります。
というわけで、、風雨が激しい中、でかけた。

クリニックに行くまでに、3か所道路が冠水していた。
人間ドックは、順調というか、いつもより早く終わった。
で、昼食にはまだ早いし、午後の脳ドックまでには時間がある。
というところで、気になるところにでかけた。

ここは、
大雨が降ると、いつも水路があふれて困っていて、
住民の声がやっと届き、H24年度にやっと整備された。
2013.10.16 矢那-1.jpg
消防団や地域の方が復旧中。
坂の上から流れてくる水は、
2013.10.16矢那-3.jpg
ここの水路の許容量がはるかに超えて道路にあふれてしまった。
あたり一帯、道路も田んぼも水の中だったという。

この水路は、道路の反対側へと流れていく。
2013.10.16 矢那-2.jpg
右は民家。やっと、水が引いたところだという。
下流はどうだったのだろう。車を走らせた。
しばらく行くと、
2013.10.16 矢那-3.jpg
もう少し先の橋は、浸水していたようだ。
2013.10.16 矢那-4.jpg
ちょっと先の下流もこれじゃ、あふれる。
整備されていたから、このぐらいだったのか、
整備してもこのぐらいだったのか、私にはわからない。
でも、現状は把握できた。

脳ドックに向かう車中から、
こちらは、午後13時30分ころの小櫃川。
2013.10.16 小櫃川-1.jpg
小櫃川のもう少し下流はどうだろう。
夕方、小櫃堰公園に行ってみた。
IMG_7608.JPG
新しい遊具は、水たまりの中。
すぐ隣に流れる小櫃川。
IMG_7612.JPG
対岸の草の様子から、これでも水は少なくなったんだろうなーと思った。
首を左に向けると、小櫃堰頭首工
2013.10.16 小櫃川 堰首工.png
うわー。よくみると、いつもせき止めている部分は、上に上がっていて
川は画面右から左へ海に向かって、音を立てて流れている。

ちなみに、こちらは、2012.6.4の写真 
穏やかな日に対岸から撮った。つまり、川下側。
小櫃堰 首口.png
普段は、このように、せき止めている。

そのあと、駅近辺に向かった。
矢那川近く、地盤の低いところにある店が数件、あかりをつけ、店内を
清掃していた。





posted by のんのん at 23:04| 消防・防災

2013年11月07日

今日は期待以上

京は、一泊二日で研修にきている。
期待以上。目からうろこ。
市町村アカデミーの
市町村議会防災特別セミナーに参加。
定員100人のところ、多くの参加で、ざっと数えても169人参加

山口大学大学院理工学研究科環境共生系学域准教授 滝本幸一氏
とてもわかりやすく、たのしく、何を今すべきかが明快でした。

さて、詳しく書きたいけれど、
せっかく、北は北海道から宮崎県までの議員が参加。
情報交換をしてきます。

:::::::::::::::::
安政2年 1855年11月11日 22時 東京湾北部 M7クラス  
大地震が起きた。当時は、電話も緊急地震速報もない時代。

当時の防災はどうだったのか、講師は語る。
江戸幕府は、
大地震が起きたらすぐに、
奉行所の与力、同心が即出勤。
町に出向き、被害情報を把握。
住民に口頭で、デマに惑わされるな、冷静な行動を呼びかけた。

翌日、お救い小屋(仮設避難所)ができた。
とび職と契約していた、
組み上げるだけに加工された資材がストックされていた。

翌々日
両替商の…(ごめん、聞き取りできなかった。
職人不足の解消
事業継続
飯米不足に京じた風評の取り締まり

いまほどの通信設備などなくても、やってきた。

庶民の対応は、
炊き出し 一週間で握り飯約20万人
町内会の責任者が受け取りにきた。
お救い米の配給 受給者38万人 人口の70%

大火、天保のききんで、実施された町会所の窮民救済マニュアルを転用した。
ノウハウをもっていて、どううごいたらいいか、身についていた。

奉行所が情報収集し、被災後の住民をたたえ、ほうびを与えた。
 これは、江戸庶民のモチベーションを高めた。
ナマズ絵の発行(風刺絵)は、笑うことで、幕府への不満、不安を解消。
江戸時代にすでに、災害に対してどうしたらいいかノウハウはあった。


など、話に熱が入る、

最後に、ちょっとうるっときた。歴史上の人物の言葉を知って。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文政11年 1828年 三条地震
其明きめい   新発田藩領町の村役人
地震災害は、先人の教えをみな忘れてしまうからいけない。
昔の教訓を心にとめて普段から用心しておけば、
今回のようにあわててさまようなことはなかった。
そうすれば、もっと多くの命を救うことができたのだ。
そして、「せめてこたびはかくありけりと左にしるしおきて」子孫への戒めとしたい。

絵には、共助で家に押しつぶされたひとを助ける様子、役人が陣頭指揮をとっている様子が
描かれていました。

歴史からまなんでいないから、同じことを繰り返す。
さて、これらは過去のことだろうか。

講師は、まず、自分がタンスの下敷きになっては、共助も公助もできない。
ますは、家の家具の固定を。と声を大きくして話していた。
それができたら、ハザードマップをひろげて、
災害をイメージしてどう対応できるか、
考えるとよいと話していた。
posted by のんのん at 17:36| 消防・防災

2013年11月08日

災害の予防…防災

災害の予防…防災

防災訓練…これは、災害が起きたあとの対策。
火事でいえば、火が出たら、どう消すか、少しでも災害が小さくて住むような消火訓練。

本来の防災は、予防。
過去の教訓を学べ。
普段、予防しろ。
これは、昨日の講演と同様。

講演「市町村におけるる災害対応力の強化と減災」
講師は、東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター長
目黒公郎氏

しょっぱなに、スクリーンに
「災害レジリェンスの高い社会の実現 (都市)施設とひと」

私、唖然。なんのことだろう。よくよくきくと、
風が吹いたらしなるけれど、やんだらもとに戻る竹。
雪が降ったらお辞儀をするほどだけど、雪が溶けたら、また、起き上がる竹。
このしなやかさを持つ。つまり、竹のように災害に合わせた対応できることをめざそう。

地震発生…このとき、どうする。
揺れ………どう対応する。
そのあと、家事があったり、津波があったり…それぞれの災害に対応が違う。
2次災害・社会混乱…どう対応する
とまあ、たしかに、分析するとそれぞれどう対応したらよいか、対応をイメージしておかなくちゃ。

首都直下型地震は、人口密度が東日本大震災より多いので、東日本×5倍の被害を想定と
いう。

自分の今いる場所の周囲や地下30qが震源地だと、
緊急地震速報はならないそうだ。
遠くだからこそ、それぞれの地震のサインをキャッチしたずれでもうすぐ、揺れが来ると速報が出せるという。
それには、4秒かかる。だから、4秒以内に揺れがくるようじゃ速報は出せない。
その4秒が30kmだという。

津波は、時速720kmだから、逃げきるしかない。
東日本大震災は、建物が雪国だったので、柱は雪の重みに耐えられる構造だった。
窓は、寒さをふせぐため、小さ目で壁も丈夫だった。
屋根は、雪の重みを考え、重い瓦を使用する家は少なかった。
このようなことから、建物が原因での死亡は少なく、92.4%津波で溺死
関東大震災は、87.1%が火事が原因で焼死
建物が倒壊して延焼。
阪神淡路大震災は、圧死が83.3% 家具の転倒。家屋の倒壊で、
地震発生後10分以内で亡くなった方がほとんどだった。
政府の対応がもっと早かったらという報道があったが、10分だから無理。
家具の転倒防止、家屋の耐震をすすめることが必要だった。

400枚近いパワーポイントをスクリーンに映しての説明で盛りだくさんだった。
最後に、印象的だったのは、

防災対策のプラスとマイナス
ハード対策  プラス  津波が越流 防波堤 防潮堤 
       マイナス 安心感 過小評価警報(津波は防波堤を超えない高さの報だった)
ソフト対策  プラス  釜石の奇跡(日頃の訓練 当日その時間、学校へいた子どもは全員助かった)
       マイナス ハザードマップの弊害

1936年 1960年の大地震のときと比べて、東日本大震災は、生き残った人が多かった。
「97%と3%」
なくなった方は、18300人。これは3%で97%が生き残ったのは、やはり、
評価すべきであると講師。
釜石市の防波堤は、津波がこの高さを超えるまでに、6分間猶予があった。
⇒これは、逃げ切るのに必要な時間である。
乗り越えても、滝のようになる。
⇒これで、津波の勢いは、減速される。
津波は、水面だけでなく、水の中もぐるぐると破壊力がある。
⇒防波堤は、その力を3割から5割和らげた。
⇒引き波も防波堤の高さまではゆるやかだった。

奥尻島の場合だったかな、とにかく、講師の話は早くて、
ハザードマップでいうと、
ハザードマップで危険とされていたところは、全体の1/3がなくなった。
ハザードマップで危険とされていなかったところは、全体2/3がなくなった。
ハザードマップの弊害であると。

3つの事前 @被害抑止力…建物の危ないところを避ける。家具転倒防止
      A被害軽減力…訓練 マニュアル
      B災害予知と早期警報…台風など早めの避難勧告
4つの事後 C被害評価
      D災害対応…2次被害防止
      E復旧…元に戻す
      F復興…改良型復旧…次の抑止力になる@へ戻り、防災力の強化

@自助 ができてこそ、A共助 
行政は、公助はC以降と考えがちだが、住民が@をしたくなるようなしくみを
しかけるといい。これは具体的に話していました。

**************
http://www.mboso-etoko.jp/dictionary/article.php?flg=2&code=1028
上総の歴史上、どんな大地震があったのか、ここに少し書かれていた。
**************
午前で研修は終わり、午後は別の研修へと電車に乗った。

11/15 誤字・一部語句を修正

posted by のんのん at 21:18| 消防・防災

2013年11月10日

不思議

不思議と眠くならなかった。
今朝、3時すぎまで、資料をまとめていた。
8時前には、市役所に向かった。
今日は、第36回 消防団の早出し放水競技大会 だった。

風が強くて、雨がふりそうで降らない曇り。
テントは風で飛ばされそうになり、ふわっと浮くと、
押さえていた。重石を置いてつなげていたものの、風で浮くと
微妙に動くんです。テントがジャンプ。
最後には、消防署の方たちが押さえていた。

ポンプ車から降りて、ホースをつなげて、水をくみ上げて、放水するまでの時間を競う。
ポンプ車は14チーム 小型ポンプ車は25チーム。
自分たちの順番が来るまで、何度もダッシュをしてイメージトレーニングをしている団員。
早く放水できたら、拍手がわか怒ったり、
放水したと思ったら、でてきた水がシャワーのようになって慌てたり。
素の巻き方も丁寧にしておかないと、いざというときには、うまくできないみたい。
まっすぐ巻けるようにレールみたいなものさしにはさんで
ぐるぐる巻いてました。
30秒から1分ほどの演技である。
最後までみせさてもらった。
「これが訓練だけで終わってほしいですね」と元消防長と
災害について話ながらみていた。

IMG_0202.JPG
ポンプ車から降りて走り出すところ
チームのそれぞれの役目がある。

IMG_0206.JPG
ホースをつなぐひと

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ホースがまっすぐにならないように点検しながら走る。

IMG_0204.JPG
終わると、分団の仲間がみんなでてきて、役目が終わったホースを
かついで移動。

IMG_0210.JPG
お疲れ様でした。

消防団の演技と強い風のせいか、不思議、寝不足なはずなのに(^_-)-☆











posted by のんのん at 14:42| 消防・防災